
クイズ番組では頭脳明晰ぶりを発揮し、可愛らしい容姿でも人気を誇る東大生の鈴木光さん。プレバトではその俳句のセンスも注目されいますね。

鈴木光さんは、小学生前はインターナショナルスクールに通い、日本語よりも英語の方を先に覚えたのだとか。
日本語を覚える過程で英語の衰えを感じ、それがコンプレックスになったと言います。そのため、中学3年で英検1級を取得することを目標にしたといいます。

英語も得意だけど、プレバトでは俳句も評価されているわよね。英語も日本語も同じ語学だとは思うけど、両方で高い評価を得ているってスゴイわよね。
今回はそんな鈴木光さんの俳句を紹介してみようと思うわ。
鈴木光さん、俳句一覧
- 賽銭の音や初鳩青空へ
- 教室のわたしを富士へ白き梅
- センター街滲む号外春の雨
- 道化師のギャロップのごと牧開
- 昼網や明石メバルのピチカート
- 馬の仔の立ちて十勝の缶コーヒー
- 蹲のあめんぼ揺らす零雨かな
- 本を閉じ秋の灯しづか製氷音
1・賽銭の音や初鳩青空へ(さいせんの おとやはつばと あおぞらへ)
「初鳩」新年の季語。
静まり返った境内の賽銭箱に賽銭を投げ入れると音が響いて、それに驚いた鳩が空へ飛び立つ様子に願いを空へ届けてくれるような思いを込めた句。
2・教室のわたしを富士へ白き梅(きょうしつの わたしをふじへ しろきうめ)
「白き梅」季語。
教室で授業を受けている最中に、ふと窓から梅の香りがして外を見るとそこに初めて富士山があることに気付いたという句。
3・センター街滲む号外春の雨(せんたーがい にじむごうがい はるのあめ)
「春の雨」季語。
「センター街」は東京渋谷の繁華街のこと。通学路の途中にあるセンター街で、夜の雨に濡れている号外が落ちているのを見つける。号外は大きなニュースのはずだが雨に打たれて文字が滲んで風化していく様であり、渋谷の若い街の勢いを詠んだ句。
4・道化師のギャロップのごと牧開(どうけしの ぎゃろっぷのごと まきびらき)
「牧開(まきびらき)」季語。
牧開きの季節になると馬屋に閉じ込められた動物たちが牧場へ一斉に駆けていく様子を描写し、クラシックの組曲「道化師」の第2曲「ギャロップ」にある規則的な旋律が、蹄を連想させる音と重なるような春の始まりをイメージしたと語った一句。
5・ 昼網や明石メバルのピチカート(ひるあみや あかしめばるの ぴちかーと)
「眼張(めばる)」季語。
黒メバルが有名な明石の昼市を詠んだ句で、メバルの釣り立てで尻尾がピチピチする感じを「ピチカート」というバイオリンを指で弾く奏法の一つと語感や映像を掛けている。
6・ 馬の仔の立ちて十勝の缶コーヒー(うまのこの たちてとかちの かんこーひー)
「馬の仔(こ)」季語。
コーヒーの写真から北海道の牧場へと発想し、酪農家の視点に立って詠んだ句。
仔馬の出産に立ち会い、容体を気にしながら馬の仔がようやく立って安心した人物が、缶コーヒーを飲む気持ちを描写した。
7・蹲のあめんぼ揺らす零雨かな(つくばいの あめんぼゆらす れいうかな)
「あめんぼ」季語。
神社にある手水(ちょうず)の石の容器を指す蹲(つくばい)の中のあめんぼを、静かな雨である零雨(れいう)が揺らす光景を切り取った句。
8・本を閉じ秋の灯しづか製氷音(ほんをとじ あきのしづか せいひょうおん)
「秋の灯」季語。秋の夜長は読書をするが、読後に読書灯の下で静かな中、余韻に浸っていると、冷蔵庫の製氷の音で我に返される光景を詠んだ句 。
鈴木光さんの評価は?
鈴木光さんの俳句の評価は軒並み高く、切れない描写と確実に伝わる表現力が評価されています。
古文が得意なこともあり、他の人の文法ミスも指摘できるほどの実力を持っています。

鈴木光さんは古文が得意なだけでなく、歳時記なども読んでいるらしく、俳句への知識は高いだろう。
プレバト出演者からは一目置かれる存在であるのもわかる気がする。
しかし、東大生で容姿端麗、クイズも出来て、俳句も読みこなす。才色兼備とはまさにこのことだな。
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