私はその時、不安を抱えていた。
その理由は2つだ。
行かなくてはいけない場所があったのだが、すでに遅刻していたこと。
ここに来るまでにいつも乗っているバイクを置き(しかも駐車場のような場所ではない普通の道に置き去り)自転車でやってきてしまったこと。
バイクは取りにいかなくてはいけないが、その場所にいくのはとても面倒だったし、遅刻してきたこの場所にいることもとても居心地が悪かった。
だからと言って、この場で私にできることは少ない。
窓から外を見る陽が落ちてきているのか、暗くなっていることがわかった。早いうちにバイクをなんとかしなくては面倒なことになりそうな気がした。
そんなことを思い、窓の外を見ると私は驚愕した。
外は、猛吹雪だったのだ。
一瞬、雪雲の上にいるのかと思うほど、周囲の建物は雪に埋もれているように見えた。
私が今いる建物はそこそこの大きさがあるビルの一室のようなところで、高さで言えば五階ほどあるはずだ。五階まで雪は来ていないが、外はかなりの積雪であることは間違いない。
その時だった。猛烈な、突風のような吹雪が窓を破って室内へと入ってきた。その風は建物を揺らすような激しさだ。
その猛烈な吹雪の侵入に、室内にいた知り合い達は一気にパニックになった。建物のどこかに破損もできたのであろう、床に水が溢れ始めている。
私は、避難路を大きな声で叫んでいた。とにかく避難だ。安全な場所に行かなくてはいけない……。
anima
この夢日記は創作物ではなく、管理者が実際に見た夢を書き起こしているわ。
コメント