会社、学校、塾、友達の家から自分の家に向かう。
どこかに出かけて用事を終えたならば、必ずする行動がこの帰る、帰宅する、というものです。
このような自宅、もしくはどこかに帰る、という行動を夢の中で取ることがあると思います。
これはとても習慣化された行動で、酔っ払っていても、どんなに眠くても、考え事をしながらでも、気がつくと家に帰っていたという体験をしたことのある人は少なくないはずです。
これほど私たちにとって当たり前の行動になっている「帰る」という行動ですが、夢の中でこの行動をとった場合、そこにはどんな意味が込められているのでしょうか?
今回は、夢の中での帰る行動について見ていきたいと思います。
夢の中での《帰る》の意味
家にホッとして寝ているのに、帰る夢を見るなんて少し不思議な感じがするわよね。
そんな帰る夢は、大きく分けて二つの意味があるとされているわ。
まずは、夢の中でどこに帰っているかをよく思い出してみて。
夢の中で、あなたが帰っていた場所は「本当の自分」に関連した場所よ。
そこに帰っている……ということは、今のあなたは本来の自分を出せていない可能性があるんじゃないかしら?
つまり、本来のあなたを取り戻す必要性がある、ということを知らせている可能性があるわね。
もう一つは、反省の意味があるの。
これは過去に起きたことを悔いている、とか反省している、ということではなく、反省をしなくてはいけないことがあるよ、という知らせが深層心理から来ている状態よ。
もしかしたら、あなた自身もすでにわかっているんじゃないかしら?
でも、見て見ぬふりをして何とかやり過ごそうとしているんじゃない?
確かに一時はそれでもいいかもしれないけど、 先々では大きな問題となってあなたの前に立ちはだかるかもしれないわ。
あなたも内心ではそれを理解しているのかもしれないわね。できることならば、今のうちに反省をして行動を改めるようにしておいた方がいいかもしれないわ。
それでは、シチュエーション別に帰る夢の意味について見ていきましょう。
自分の家に帰り、ホッとしていた……
学校や会社、旅行や出先から我が家へと帰り、ホッと一息をつく。現実世界でもよく体験するシーンですね。このような場面を夢の中で見たのであれば、もしかしたらあなたは少し無理をしていたり、自分を偽るような行動をしているかもしれません。
あなたの無意識は、あなたが本当の自分を取り戻すことが必要であると知らせています。
もし今、あなたが行き詰まっていたり、壁にぶつかっているのだと感じているのであれば、あなたがあなた自身に素直になり、自然体で行動をすることです。
そうすることにより、あなたの運勢はひらけ、物事はスムーズに進むことになるでしょう。
家に帰ると誰かがあなたのことを待ってくれていた……
仕事や学校を終えて家に帰る……疲れた状態で帰った時、家に誰かが待っていてくれる、というのはとても癒やされるものです。
夢の中で、このような場面を見たのであれば、それは今あなたが抱える問題を解決する力がすでにあなたに備わっていることを知らせています。
もしかしたら、あなたは今何か問題を抱えていて、その問題が容易に解決できないと考えているのかもしれません。
ですが、それはあなたができないと自分で決めてしまっているだけなのです。
あなたにはすでに解決する能力があるのです。この夢を見たのであれば、今抱える問題に果敢に挑戦をしてみてもいいかもしれません。
夢の内容をよく思い出してみてください。
もし家で待っていてくれた人に対して好印象を抱いていたのであれば、その感情が強ければ強いほど、スムーズに問題は解決に向かうことでしょう。
帰ったならば、荷物が届いていた、嬉しい出来事が起きた、などの場合も同じ意味を持ちます。
どちらにしても現状からの好転を意味しますので、積極的に行動を起こしてみましょう。
家に帰るとお客さんが来た……
家に帰ったら、ちょうどお客さんが来ていた……
家でゆっくりしようと思ったらインターホンが鳴った……
せっかくリラックスしようと思っていたのに、お客さんが来てしまってはその対応をしなくてはいけません。
もちろん現実世界でこのようなことがあれば、あなたのリラックスタイムはお預けとなるはずです。
この夢では、文字通りあなたの心が休まらない状態であることを暗示しています。
どうやらあなたはやらなくてはいけないことに追われ、精神的にも消耗をしているのかもしれません。このような状態が続いては、逆に疲れを溜めて効率を落とすことにも繋がるでしょう。
適度な休息を取り、無理をしないようにしましょう。
またお客さんが来る夢には、あなたの元に何かの気づきやアイディアがやってくる暗示でもあります。
夢の中でどんな人がやってきたのか、その人とどんな会話をしたのか、その時に何を感じたのか、よく思い出してみてください。
思いがけないヒントを得ることができるかもしれませんよ。
家に帰ったら誰もいなかった……
仕事や学校から家に帰る……でも、家に帰るとそこには誰もいなかった。あなたは家に一人きりだった。
もしあなたが、このようなシーンを夢で見たのであれば、それはあなたが抱える孤独感が反映されたものであると言えるでしょう。
もしかしたら、今のあなたの周りには頼れる仲間や友人がいないのかもしれません。もしくは家族や恋人などからの愛情を欲してやまない状態なのかもしれません。
これは偶然そのような巡り合わせによって起きたものなのでしょうか?
この夢が知らせるものは、孤立の原因はあなたにある可能性があるということです。
もしかしたら、あなたも薄々気がついていたかもしれませんね。
過去を振り返り、反省をして行動を正す、ということは簡単にできることではありませんが、今の状況を変えるために一度考えてみるとよいでしょう。
疲れ切って家に帰ってきた……
疲れ切った体を引きずるように家のドアを開ける。やっとの思いで家にたどり着いた。もう何もする気になれない……。
現実世界では、そのまま寝床に直行してしまいたくなる状況ですが、夢の中ではどうでしょう?
この夢は疲れやストレスがピークに達しようとしていることを暗示しています。
今あなたがすべきことは、何よりもまずは休息。気持ちをリフレッシュさせることです。
もし健康面で不安を感じるような状態に陥っているのであれば、まずは休むことを考えましょう。
あなたの心と体は一つしかありません。無理をして壊れる前にいたわる時間を作りましょう。
家に帰ってきたけれど、何だか居心地が悪い……
自分の家というのは、くつろぐことができて安心できる場所であるはずです。そんな場所に帰ってきたのにどうにも居心地が悪い……
明確な理由はよくわらかないけど、なんとなく居心地が悪いという印象が強かった夢を見た場合には、それは現実世界でのあなたがかなり無理をしている状態であることを暗示しています。
もしかしたら、夢の中で居心地の悪さを感じていたように、現実世界でも居心地の悪さを感じて生活をしているのかもしれませんね。
今のあなたは本来のあなたの望むものであったり、あなたらしさ、という面から離れてしまっているのかもしません。
心と体を休め、自分らしさを取り戻すように意識を向けてみましょう。
帰ったら、家が壊れていたor部屋が荒らされていた……
帰り道を歩き、家の前にやってきたら何だかいつもの景色と違う……あなたの帰るべき場所が半壊、倒壊、もしくは、部屋が荒らされていた。
家が壊れてしまう、部屋が荒らされている夢などを見ては、大変ショックを受けたかもしれませんね。もし現実世界でこのようなことが起きれば、平常心ではいられないことでしょう。
そんなこの夢のあなたの心が乱れていることを暗示しています。
もしかしたら、今のあなたは大きなストレスを抱えていて精神のバランスを崩しかけているのかもしれません。
夢は「これ以上の無理は禁物だ、ちゃんと休むべきだ」ということ知らせているのです。
もしかしたらあなたは今まで誰かのために、もしくは自分が納得しない形であったとしても自分を押し殺して頑張ってきたのかもしれませんね。
でも、それももう限界が近づいているのです。早めに手を打ち、心を休めるようにしましょう。
実家に帰ってきた……
生まれ育った家や長期の休みなどで帰る家に帰る夢は、今のあなたが必要としているものがその頃の記憶の中にあることを暗示しています。
夢で見た頃のことをよく思い出してみましょう。
何が印象的でしたか? どんな会話をして、誰と話していましたか?
景色や部屋の中にあったもので思い出せるものはありますか?
それらを思い出してみてください。今あなたが抱える問題のヒントになるものが隠されているかもしれません。
一見関係のないようなものであっても、深く考えると思いもよらない繋がりや発見があるものです。注意深く考察してみてください。
帰る準備をしていた……
夢の中であなたは家に帰る準備をしていた。もしくは、仕事を終え、遊びを終え、用事を終え、どこかに帰る準備を始めていた……。
もし、この「帰る準備」が印象的に残る夢を見たのだとしたら、それは今あなたが取り組んでいることに対して「引き際」が近づいてきている、ということを知らせている可能性があります。
そう言われて見ると、あなたの心に何か思い当たるフシがあるのではないでしょうか?
あなたがこれまでたくさん時間を費やしてきたことや頑張ってきたこと、これらから距離をおき、手放していくことを寂しさや辛さを伴うものです。
しかし、あなたがこれまで頑張ってきたその事柄からは、これ以上得るものは少ないかもしれません。逆に言えば、あなたはそこから充分に得ることができたのだと言えるでしょう。
今後は、あなたが何かをそこから得るのではなく、損失と言えるものが大きくなっていってしまう可能性があります。
もし心当たりがあれば、心を決めることも大事でしょう。
忘れ物を取りに帰っていた……
どこかに出かけようとしたら、忘れ物があることに気がついた。
あなたは夢の中でその忘れ物を取りに慌てて家に帰っていた……。
忘れ物をしても、忘れたものによっては、そのまま出かけてしまうこともあるはずです。しかし、わざわざ取りに帰っているという夢では、何かに対しての執着心をあらわしていると言われています。
そして、その執着心こそが、今あなたに起きている問題のキーになっている可能性があるのです。
あなたの無意識は「あなたにとってそれは本当に必要なものなの?」とあなたに問いかけているのかもしれません。
夢の中であなたが忘れてしまったと感じ、取りに帰ったものはなんですか?
もしくは執着をしているな、という心当たりはありませんか?
もしかしたら、今この時が、そのものを捨てる時なのかもしれませんよ。
冷静になって、今のあなたが本当に大切にしなくてはいけないものを考えてみましょう。
バスや電車に乗って帰っていた……
バス、電車などの乗り物は、目標や計画をあらわすものとして夢に登場している可能性が高いです。
そんなバスや電車に乗って家に帰る夢を見ていたとしたら、それは今のあなたが少し疲れてしまっており、休みが必要であることをあらわしています。
もしかしたら、今のあなたはかなり心身の疲労が溜まってきているのかもしれません。
しっかりと仕事をするには、しっかりと休息を取らなくてはいけません。
最後までやりきるためには、今は休みを取るようにしましょう。
それは決して怠けではありませんよ。
会社や学校に帰っていた……
仕事や勉強を終えて家に帰るのではなく、仕事場や学校に帰ると言った場面を夢で見たとしたら、それはどんな意味を持つのでしょう?
この夢では今所属している組織や集まりなどに対して反発する気持ちの暗示だと言われています。
もしかしたら、今のあなたは、あなた自身がやるべきこと、やらなくてはいけないことをしっかりとこなせていない、もしくは果たせていないと感じているのかもしれません。
そして、それはあなた自身も理解しながらも、目を背けているのかもしれませんね。
会社や学校に帰る夢を見たのであれば、今あなたが本当にやらなくてはいけないこととしっかり向き合わなくていけない時期に来ていると言えるかもしれません。
もし心当たりがあるのであれば、しっかりと向き合っていきましょう。
問題が大きなものであったとしても、気にすることはありません。今のあなたならば、解決できるし、乗り越えられるからこそ、この夢も向かい合うことを知らせているのです。
誰かが帰ってきた……
あなたがくつろいでいると、誰かが帰ってきた……このようなシーンを夢の中で見たのであれば、それがあなたにとって嫌な人物であったり、悪い印象を持つ人物でないかぎりは、吉報があなたのもとにやってくることを暗示しています。
もしかしたら、今後あなたのもとにずっと会いたかった人と会うことができたり、ずっとほしいと思っていたものが手に入れられるかもしれません。
別の解釈として、滅多に会うことのない家族や親戚が帰ってくる、という夢を見た場合は、その人の身に異変が起きる可能性もあります。
どちらの解釈になるか、よく夢の内容を思い出して判断をしてみてください。
まとめ
帰る夢は如何だったでしょうか?
あなた自身が帰る夢は、全体的に疲労感や休息をしなくてはいけない、などを知らせていることが多い印象ね。
休息を取れ、リフレッシュをしろ、と言われても、環境によっては簡単にできない可能性もあるわよね。
わかっていても休むことができない……もしかしたら、そんなあなただからこの夢を見たのかもしれないわ。
もし心当たりがあるのであれば、どこかでちゃんと休息を取ってね。
あなたと心と体は一つしかないのだから。
それではまた別の夢でお会いしましょう。
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