
その日、私は見慣れた自宅にいた。窓のカーテンは締め切られ、昼なのか夜なのかもわからない。ただ、部屋は薄暗い状態だった。
そこに年下と思われる家族らしき人物が三名(実際の家族ではない)。外国人のような彫りの深い初老の男性(会ったことのない人物)が一人いた。
その男性が、部屋に敷かれた布団の上に何やらタオルに巻かれたものを置く。かなりの大きさがあり、それはあまり綺麗なものではなかった。
私や家族がその置かれたものに注目をしていると、男性は一気にタオルを取り去り、中身を露わにした。中には、うつ伏せになった色白の裸の女性。女性のお尻が見えている。
そして、巻かれていたタオルには彼女のものと思しき黄色い大きなシミが二つ。
おそらく彼女の尿だろう。
私が驚いていると、倒れていた彼女は起き上がる。立ち上がるとこれまた大きい。猫背ではあるが、身長が180センチ以上はあるだろう。
その大柄な女性はなにか叫び声をあげ、家の中を走り出した。私達も驚いて声を上げたが、それはまさに一瞬のこと。女性は姿を消してしまったのだ。
私達は、急いで彼女を探した。外には出ていっていない。家の中にいるはずだ。
カーテンの裏、トイレ、キッチン、家具と壁の隙間、ソファの下……どこにもいない。どこにも姿が見えない。しかし、この家にいることはわかっている。
初老の男性は、私にこう言った。
「彼女はこの家に取り憑いた。払うことはできない」
そんな! と私は返す。じゃあ、引っ越すしかないじゃないか、私はそう呟いた。

anima
この夢日記は創作物ではなく、管理者が実際に見た夢を書き起こしているわ。
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