
最近、胸が震えるほど感動したのは、いつだったでしょうか。忙しい毎日の中では、心を大きく動かされる瞬間に、なかなか出会えないものです。
そんなとき、夢の中で、思わず涙があふれるほど感動して、目が覚めたあとも、胸の奥がじんわりと温かかったという経験をする方もいます。
感動する夢は、夢占いでは、心が豊かに満たされていくことや、物事の美しさや人の優しさに気づける、やわらかな心が目覚めていることを表すとされています。
また、ため込んでいた感情が、感動という形で外へ流れ出し、心が浄化されていくサインでもあります。
夢の中で、何に、どんなふうに心を動かされたのか。その様子を手がかりに、意味を読み解いていきましょう。
感動する夢の主な意味
- 心が豊かに満たされ、感受性が高まっていること
- 物事の美しさや、人の優しさに気づける心の目覚め
- ため込んでいた感情が流れ出し、心が浄化されていくこと
- 感動して涙を流す夢は、運気が上向いていく吉兆
- 感動を分かち合えない夢は、人とのつながりを求めるサイン
基本の意味
感動とは、何かに触れて、心が深く揺り動かされることです。夢の中で感動しているのは、あなたの心が、日々の中で見過ごしていた大切なものに、改めて気づこうとしていることの表れです。
美しい景色や音楽、人の優しさや、誰かの頑張る姿。夢の中で心を動かされたものは、いまのあなたが、本当に求めているものを映しているのかもしれません。
また、感動して流す涙は、心の中にたまっていた疲れや悲しみを、洗い流してくれるものでもあります。
夢の中で、素直に感動できていたなら、心がやわらかく開かれ、運気が上向いていく吉夢。反対に、感動したいのに心が動かなかったなら、疲れがたまって、感受性が鈍くなっていることを知らせています。
心理学的見解
アメリカの心理学者ダッチャー・ケルトナーは、雄大な自然や、すばらしい芸術、人の偉大な行いに触れたときに湧きあがる、言葉にできないほど深い感動を「畏敬の念」と呼び、研究を重ねてきました。
ケルトナーの共同研究者であるポール・ピフらは、2015年、ある実験を行いました。大学の構内で、参加者に、空にそびえる背の高いユーカリの木立を、たった一分間見上げてもらったのです。
すると、ただ建物を見上げていた人たちに比べて、ユーカリを見上げた人たちは、目の前で誰かが落としたペンを、より多く拾ってあげたのです。
大きなものに心を動かされると、自分の存在が小さく感じられ、そのぶん、周りの人に優しくなれることが示されました。
現代的な夢の見方に立てば、感動する夢は、自分を超えた大きなものに触れて、心を広げたいという願いが、夢の中の感動として現れたものと読むことができます。
ちなみに、江戸時代の国学者、本居宣長は、物事に触れて、しみじみと心が動かされることを「もののあはれ」と呼び、それこそが『源氏物語』の心であり、日本の文学の本質だと説きました。
春の花の美しさや、秋の夕暮れの寂しさ、人との出会いや別れ。心が揺れ動くことそのものを大切にしてきた感性は、いまも私たちの中に息づいています。
状況別の意味
感動して泣く
感動して涙を流す夢は、心の中にたまっていた疲れや悲しみが、涙と一緒に洗い流されていくことを示す吉夢です。
心が浄化され、新しい気持ちで、毎日を迎えられるようになるのでしょう。現実では、泣くことを我慢していたのかもしれません。
夢の中の涙は、あなたの心が、やさしさを取り戻しつつあるしるしです。素直な気持ちを大切にしてください。
感動して号泣する
声をあげて号泣するほど感動する夢は、長いあいだ抑えこんできた感情が、一気にあふれ出していることを表しています。
それだけ、心が限界まで頑張ってきたのでしょう。思いきり泣けたなら、心のつかえが取れて、運気が大きく好転していく吉兆です。
悲しい夢とあわせて、自分の心の声に耳を傾けてみてください。涙のあとの空は、きっと澄んでいます。
景色に感動する
雄大な景色や、美しい自然に感動する夢は、心がのびのびと解放され、視野が広がっていくことを示す吉夢です。
ケルトナーらの研究のように、大きな自然に触れると、人は小さな悩みから自由になれるものです。
夢の中の景色に、虹がかかっていたなら、さらに幸運が重なる暗示です。休日には、自然の中に出かけてみてください。
広い空が、心をほどいてくれます。
星空に感動する
満天の星空を見上げて感動する夢は、大きな希望や、壮大な夢を胸に抱きはじめていることを表しています。
目の前の小さなことにとらわれず、長い目で人生を見つめられる時期なのでしょう。流れ星を見たなら、願いがかなう吉兆です。
夜空を見上げる時間を持つと、心に静かなゆとりが生まれ、進むべき方向が見えてくるはずです。星は、いつも見守っています。
歌や音楽に感動する
歌や音楽に心を揺さぶられる夢は、言葉ではうまく表せない感情を、心が受け止めようとしていることを表しています。
誰かに分かってほしい気持ちや、自分でも気づいていなかった思いが、音楽に重なって、あふれ出しているのでしょう。
夢の中の曲を覚えているなら、その歌詞やメロディーに、いまのあなたへのヒントが隠れているかもしれません。
映画に感動する
映画を観て感動する夢は、物語の登場人物に自分を重ね、自分の人生を見つめ直そうとしていることを表しています。
映画の主人公が困難を乗り越えていたなら、あなたにも、壁を越える力が備わっている暗示です。どんな場面に心を動かされたのかを思い出してみてください。
それが、いまのあなたが本当に求めている生き方を教えてくれます。
本を読んで感動する
本を読んで感動する夢は、知識や新しい考え方を、心が深く吸収しようとしていることを示しています。
学びへの意欲が高まり、物事の見方が、ぐっと広がっていく時期なのでしょう。夢の中の一文を覚えているなら、それは、あなたにとっての大切な言葉になるかもしれません。
気になっていた本を、手に取ってみてください。一冊との出会いが、人生を変えることもあります。
結婚式で感動する
結婚式で感動する夢は、人と人との深い結びつきや、新しい始まりに、心が強く引かれていることを表しています。
恋愛運や家庭運が高まり、大切な人との絆が、より深まっていく時期なのでしょう。式の主役が自分だったなら、人生の新しい段階へ進む吉兆です。
身近な人への感謝の気持ちを、言葉にして伝えてみてください。絆は、言葉で深まります。
サプライズに感動する
誰かのサプライズに感動する夢は、思いがけない喜びや、うれしい知らせが舞いこんでくることを示す吉夢です。
あなたのことを大切に思ってくれている人が、すぐそばにいるのでしょう。また、毎日の中で、小さな驚きや喜びを求めている気持ちの表れでもあります。
今度は、あなたから誰かを驚かせてみるのも、楽しいかもしれません。喜びは、贈り合うほど増えていきます。
プロポーズに感動する
プロポーズをされて感動する夢は、大切な人から、深い愛情を受け取りたいという願いや、関係が新しい段階へ進むことへの期待を表しています。
恋人がいるなら、二人の絆が深まっていく暗示です。恋人がいないなら、心から信頼できる人との出会いを、心が求めているのでしょう。
自分の気持ちに、素直になってみてください。信じる心が、縁を運びます。
感動して拍手を送る
何かに感動して、大きな拍手を送る夢は、人の努力や才能を、素直に認め、たたえられる心が育っていることを示しています。
周りの人の頑張りを、心から応援できる時期なのでしょう。その温かな気持ちは、めぐりめぐって、あなた自身の評価や人間関係にも、よい影響をもたらします。
言葉でも、相手をたたえてみてください。たたえる心は、あなたを輝かせます。
プレゼントをもらって感動する
誰かからプレゼントをもらって感動する夢は、周りの人の思いやりや愛情に、心が満たされていることを表す吉夢です。
自分が大切にされていることに、あらためて気づける時期なのでしょう。もらったプレゼントが何だったかを覚えているなら、それが、いまのあなたが本当に欲しいものを、象徴しているのかもしれません。
感謝の言葉を、忘れずに伝えましょう。
誰かの優しさに感動する
誰かの何気ない優しさに感動する夢は、人の温かさに気づける心が、あなたの中で育っていることを示しています。
また、あなた自身も、誰かに優しくされたいと願っているのかもしれません。ピフらの研究のように、心を動かされると、人は周りに優しくなれるものです。
受け取った優しさを、今度は誰かに手渡してみてください。優しさは、めぐるものです。
自分が誰かを感動させる
自分の行動や言葉で、誰かを感動させる夢は、あなたの持つ力や魅力が、周りの人に大きな影響を与えることを示す吉夢です。
努力が認められ、評価が高まっていく時期なのでしょう。人前で何かを発表したり、表現したりする機会があれば、自信を持って挑戦してみてください。
あなたの思いは、ちゃんと人の心に届きます。あなたの表現を、信じてください。
感動を誰かと分かち合う
感動した気持ちを、誰かと分かち合う夢は、人とのつながりが深まり、心が満たされていくことを示しています。
同じものを見て、同じように心を動かせる相手が、そばにいるのでしょう。一緒に感動した相手が知っている人なら、その人との関係が、より温かく深まっていく暗示です。
心が動いた瞬間を、大切な人に伝えてみてください。分かち合う喜びが、心を豊かにします。
まとめ
感動する夢は、心が豊かに満たされ、物事の美しさや人の優しさに気づけるやわらかな心が目覚めていることを映し出す夢です。
感動して涙を流す夢や、景色に感動する夢は、心が浄化され、運気が上向いていく明るいサイン。感動を分かち合えない夢や、心が動かない夢は、疲れや、人とのつながりを求める気持ちを、そっと知らせてくれています。
夢の中で、あなたの胸を震わせたものを、ひとつだけ思い出してみてください。それが、いまのあなたが本当に大切にしたいものを、教えてくれるはずです。
この夢をもとにした、旅を描いた創作ストーリーはこちらの夢物語でお楽しみいただけます。
感動の涙の研究やハイトの「エレベーション」、『古今和歌集』の仮名序をもっと深く知りたい方は、こちらの夢ことほぎ記事もご覧ください。
よくある質問
感動する夢を見て、目が覚めたら本当に涙が出ていました。
目が覚めたときに涙が出ていたなら、夢の中の感動が、それだけ深く心に届いていたということです。
ため込んでいた疲れや感情が、涙と一緒に外へ流れ出したのかもしれません。本居宣長が「もののあはれ」と呼んだように、心が揺れ動くことは、豊かに生きている証でもあります。
その涙を恥ずかしがらずに、心が軽くなったことを、素直に喜んでください。
感動したい場面なのに、夢の中で心が動きませんでした。
感動するはずの場面で心が動かなかった夢は、疲れやストレスがたまって、感受性が少し鈍くなっていることの表れと読むことができます。
心が動かないのは、あなたが冷たい人だからではなく、心が休息を求めているサインです。ゆっくり眠る、自然の中を歩くなど、心と体を休める時間をとってみてください。
感じる力は、少しずつ、ちゃんと戻ってきます。
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