第三話

夢物語

【連載】夢見町の案内人 ― 白藤の残夢 ― 第三話 水鏡橋の夢

朝、目を覚ましたとき、喉の奥にまだ水の冷たさが残っていた。部屋はもう明るくなっていて、障子の向こうでは鳥の声までしているのに、わたしの中だけが薄い水底に沈んだままみたいだった。夢の景色ははっきり思い出せない。ただ、古い橋の欄干と、黒い水のゆ...