その日はとても陽気のいい日だった。
私は穏やかな道を気分よく散歩をしていた。すると、私と同じようにラフな格好で歩いている人物が目に止まった。
その人物は、テレビドラマとかに出てくる有名な初老の俳優さんだった。思わずサインでもらっておこうかと思い近づいていくと、何かを探している風だった。
「何を探しているんですか?」
私はそんな風に訪ねたと思う。すると、その人は金で出来た刃物を探しているという。
それも少し不思議な形をしていて、その刃物は籠のような形をしているらしい。
金で出来た籠のような形の刃物?
瞬時に、私の頭の中にイメージが浮かぶ。だが、どう考えても刃物としては使いにくそうだ。
その人としばらく歩くと、それらしき店を見つけた。金物屋? というより鍛冶屋と言った感じだろうか?
その俳優は、自分が求めるものを店主に伝える。すると店主は
「そういうものは今はないねぇ、かわりに……」
と言って別の商品を俳優さんの前に2つ置いた。
それは金で出来た鍋の蓋。
大きさは25〜30センチと言ったところだろうか。
片方は円形、もう片方は長方形だ。
金で出来ているためかなり重量感がある印象だった。
俳優さんがそれを買おうかどうか悩んでいる間、私は不意にトイレに行きたくなった。
仕方なくそのお店のトイレを借りることにしたのだが、そのトイレというのが和式トイレでとんでもなく狭いのである。
私がそのトイレに入るためには屈みながら入らねばならず、背中は壁についたままだ。用を足すとこれでもかというくらい跳ね返りがあった。
私がトイレで苦戦をしていると、トイレの窓から外の様子が見えた。
俳優さんはどうやら金で出来た鍋の蓋の試し切りをしたいらしい(刃物として使う予定だったので)。そこでそばにいる猫を捕まえて鍋の蓋で斬ろうとしていた。
それを職人達に必死に止められている。
猫はとても迷惑そうな顔で逃げようとしていた……。
この夢日記は創作物ではなく、管理者が実際に見た夢を書き起こしているわ。
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