【夢ことほぎ】彼氏が浮気する夢の心理学的意味|由来・背景

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【夢ことほぎ】彼氏が浮気する夢の心理学的意味|由来・背景

彼氏が浮気する夢が持つ基本的な意味については、こちらの夢占い記事で解説しています。

この記事では、なぜ恋人の浮気が、夢の中でこれほど生々しい痛みとして現れるのかを、嫉妬が生まれる仕組みと、不安が関係そのものを揺らしてしまう仕組みを見つめた二つの研究と、日本の物語や風習に残る嫉妬の歴史から、掘り下げてみます。

自信の支えが揺らぐときの嫉妬

一つ目の視点は、アメリカの心理学者ピーター・サロベイです。サロベイは、ジュディス・ロディンとともに、人がどんなときに強い嫉妬を感じるのかを研究しました。

そして1984年、人は、自分にとって大切な分野、つまり「自分はこういう人間だ」という自信の支えになっている分野で、誰かに負けたり、奪われたりしそうになったときに、とりわけ強く心を揺さぶられることを示しました。

恋人の愛情が、あなたの自信の大きな支えになっているほど、その愛情が別の誰かに向かう場面は、自分そのものを否定されるような痛みとなって、心に刺さるのです。

拒まれることへの敏感さ

二つ目の視点は、アメリカの心理学者ジェラルディン・ダウニーです。ダウニーは、人から拒まれることに、とりわけ敏感な心の傾向を「拒絶感受性」と呼び、研究を重ねました。

拒絶感受性の高い人は、恋人の返事が遅い、表情がそっけないといった、はっきりしないふるまいを、「嫌われたのかもしれない」と受け取りやすい傾向があります。

そして、その不安から相手を責めたり、試したりするうちに、かえって関係がぎくしゃくし、恐れていたことが現実に近づいてしまう場合があることも報告されています。

サロベイが「自信の支えが揺らぐとき、嫉妬は大きくなる」ことに目を向けたのに対して、ダウニーは「拒まれることへの不安が、関係そのものを揺らしてしまう」ことに目を向けたといえるでしょう。

比べて苦しむ夢、問い詰める夢

彼氏が浮気する夢で、浮気相手と自分を比べて苦しくなっていたなら、あなたの心は、恋愛の外にも、自分を支えるものを求めているのかもしれません。

彼を問い詰めたり、証拠を探したりしていたなら、不安が大きくなりすぎる前に、気持ちを言葉で確かめ合いたいと願っているのかもしれません。

では、嫉妬という感情は、日本の歴史の中で、どのように語られてきたのでしょうか。

嫉妬を形にした「後妻打ち」

平安時代から江戸時代にかけて、「後妻打ち(うわなりうち)」と呼ばれる風習がありました。夫が前の妻と別れて間もなく新しい妻を迎えたとき、前の妻が、親しい女性たちを引き連れて、新しい妻の家に押しかけ、ほうきや棒で家財を打ち壊すというものです。

鎌倉幕府の歴史書『吾妻鏡』には、源頼朝の妻、北条政子が、頼朝が寵愛した女性の住まいを打ち壊させたという話も記されています。

江戸時代になると、この風習は、あらかじめ日時を知らせ、仲裁役も立てる、一種の儀式のようなものになっていきました。

抑えきれない嫉妬を、決まった形の中で吐き出させる、人々の知恵だったのかもしれません。

能『鉄輪』の鬼と、自分を苦しめる嫉妬

能の演目『鉄輪(かなわ)』には、新しい妻のもとへ去った夫を恨み、京都の貴船神社に丑の刻にお参りを続けた女性が登場します。

女性は、頭に鉄輪をかぶり、そこに火を灯したろうそくを立てて、怒りのままに鬼となる姿を見せます。

けれど、夫を守ったのは、陰陽師の安倍晴明でした。鬼となった女性は、恨みを晴らせないまま、姿を消していきます。

嫉妬にとらわれ続けることが、誰よりも自分自身を苦しめてしまう。そのことを、この物語は、静かに語りかけているようです。

自信の支えが揺らぐときに生まれる嫉妬と、拒まれる不安が関係を揺らしてしまう心の仕組み。決まった形で嫉妬を吐き出させた後妻打ちと、嫉妬の果てに鬼となった女性の物語。

彼氏が浮気する夢は、あなたがいま、彼の愛情のほかに、何を自分の支えにしているのか、そして、不安をどんな言葉で彼に伝えたいのかを、そっと問いかけているのかもしれません。

ここまでの内容をもとにした、夢の意味をたどる創作ストーリーは、こちらの夢物語でお楽しみいただけます。

よくある質問

浮気相手が、自分よりずっと素敵な人でした。

浮気相手が自分より魅力的に見える夢は、恋愛の中で、自分の価値を相手の愛情だけに預けすぎているサインと読むことができます。

サロベイの研究が示すように、自信の支えになっている分野ほど、人は比べられることに傷つきやすいものです。

仕事や趣味、友人との時間など、恋愛の外にも、自分を誇らしく思える場所を少しずつ育ててみてください。

心の土台が広がるほど、不安は小さくなっていきます。

夢の中で、彼の浮気の証拠を必死に探していました。

証拠を必死に探す夢は、はっきりしないことへの不安が、心の中でふくらんでいる状態を表していると読むことができます。

ダウニーの研究が示すように、拒まれることへの不安が強いときほど、人は相手のささいなふるまいに、悪い意味を読み取ってしまいがちです。

証拠を探す代わりに、「最近ちょっと寂しい」と、自分の気持ちを主語にして伝えてみてください。

それが、二人の安心を取り戻す近道になります。

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