第二話

夢物語

【連載】夢見町の案内人― 白藤の残夢 ― 第二話 Golden Anima の灯

翌日の午後になっても、あの言葉は胸の奥に残っていた。――まだ、わたしは帰れていない。朝、目を覚ましたときには夢の輪郭はもう薄れていたのに、その一文だけは、水に濡れた紙みたいにぴたりと心に貼りついて、離れなかった。台所で母が味噌汁をよそってい...