
同じ書く道具でも、ペンで書いた文字は消すことができませんが、鉛筆で書いた文字は、消しゴムで何度でも書き直すことができます。
夢占いでも、ペンの夢が「決断」や「約束」を表しやすいのに対して、鉛筆の夢は、まだ形の定まらない考えや、試行錯誤しながら進んでいこうとする気持ちを映すとされています。
また、学ぶ意欲や、自分の思いを表現したいという願いの表れでもあります。夢の中の鉛筆が、とがっていたのか、折れていたのか、誰かから渡されたものだったのか。
その様子を手がかりに、意味を読み解いていきましょう。
鉛筆の夢の主な意味
- 試行錯誤しながら、物事を進めていこうとする気持ち
- 学びたい、成長したいという意欲の高まり
- 自分の考えや思いを、言葉や形にしたいという願い
- とがった鉛筆や新しい鉛筆は、準備が整っている吉兆
- 折れる・なくす鉛筆は、自信や表現の機会を失うことへの不安
基本の意味
鉛筆は、文字を書いたり、絵を描いたりして、頭の中にあるものを形にするための道具です。そのため夢の中の鉛筆は、あなたの考えや気持ちを、外に向けて表現したいという思いを象徴するとされます。
そして、書いては消し、また書くことができる鉛筆は、完璧でなくてもいいから、まずはやってみようという、試行錯誤の姿勢も表しています。
よく削られた鉛筆で、すらすらと書けていたなら、考えがまとまり、物事が順調に進んでいく吉夢。
反対に、芯が折れたり、思うように書けなかったりしたなら、自信が揺らいでいることや、言いたいことを表に出せずにいることへの注意を促しています。
心理学的見解
アメリカの心理学者パム・ミューラーとダニエル・オッペンハイマーは、2014年に、大学生に講義を聞いてもらい、ノートを手書きでとるグループと、パソコンでとるグループに分けて、その後の理解度を比べる研究を発表しました。
その結果、手書きのグループのほうが、内容の意味を問う問題でよい成績をとったと報告されています。
パソコンでは、聞いた言葉をそのまま打ちこみやすいのに対して、手で書く場合は、速く書けない分、内容を自分の言葉で要約する必要があるからだと考えられています。
現代的な夢の見方に立てば、鉛筆の夢は、情報をただ受け取るだけでなく、自分の頭で考え、自分の言葉で整理したいという心の求めが、手で書く道具の姿を借りて現れたものと読むことができます。
ちなみに日本では、江戸幕府を開いた徳川家康が使ったとされる鉛筆が、静岡の久能山東照宮に伝わっており、日本に残る最も古い鉛筆の一つといわれています。また、受験の季節になると、各地の天満宮などで、合格を願う「合格鉛筆」が授与されています。鉛筆は、昔から、学びと努力を見守る特別な道具でもあったのです。
状況別の意味
鉛筆で字を書く
鉛筆ですらすらと字を書いている夢は、考えがまとまり、自分の思いを言葉にする準備が整っていることを示す吉夢です。
人に伝えたいことや、取り組みたい計画が、はっきりしてきているのでしょう。書いた文字を覚えているなら、それがいまのあなたの心の中心にあるテーマかもしれません。
書く夢もあわせて読みながら、その思いを形にしてみてください。
鉛筆で絵を描く
鉛筆で絵を描いている夢は、言葉ではうまく表せない気持ちを、何とか形にしたいという願いを表しています。
創造力が高まり、新しいアイデアが浮かびやすい時期でもあるのでしょう。下書きのように、何度も線を重ねていたなら、完成を急がずに、じっくり考えを育てていきたいという気持ちの表れです。
思いついたことを、気軽にメモやスケッチに残す習慣をつけてみてください。
鉛筆を削る
鉛筆を削る夢は、目標に向けて準備を整え、気持ちを引きしめようとしていることを示しています。
新しい勉強や仕事に向けて、心の中で、しっかりと身支度をしているのでしょう。ていねいに削れていたなら、集中力が高まっている吉兆です。
削りすぎて短くなってしまったなら、準備にこだわりすぎて、なかなか本番を始められずにいるのかもしれません。
先がとがった鉛筆
先がきれいにとがった鉛筆の夢は、頭がさえて、判断力や集中力が高まっていることを表す吉夢です。
細かいところまで気を配りながら、物事を正確に進めていける時期なのでしょう。ただし、とがりすぎた鉛筆が、紙を破ってしまいそうに感じていたなら、神経が張りつめすぎているのかもしれません。
ときには肩の力を抜いて、柔らかく考えることも大切にしてください。
鉛筆の芯が折れる
書いている途中で、鉛筆の芯がぽきっと折れる夢は、頑張りすぎて、気力が一時的に途切れそうになっていることを示しています。
力を入れすぎて、心が張りつめているのでしょう。芯が折れても、削り直せば、また書くことができます。
この夢は、ひと息ついて、自分のペースを取り戻すようにという合図です。少し休んでから、もう一度取りかかれば大丈夫です。
鉛筆が真っ二つに折れる
芯だけでなく、鉛筆そのものが真っ二つに折れてしまう夢は、自信を大きく失いかけていることや、続けてきたことを投げ出したいという気持ちを表しています。
努力が報われないと感じて、心が疲れきっているのかもしれません。ただ、折れた鉛筆も、両方を削れば二本になります。
一度立ち止まって、別のやり方や、新しい道を探してみるとよいでしょう。
短くなった鉛筆
使いこまれて短くなった鉛筆の夢は、これまで積み重ねてきた努力や経験を表しています。たくさん書いて、たくさん学んできたことが、確かにあなたの力になっているのでしょう。
短い鉛筆を大切に使っていたなら、努力が実を結ぶ日が近い吉兆です。一方で、もう書きにくいと感じていたなら、やり方や道具を新しくする時期が来ているのかもしれません。
鉛筆を買う
お店で鉛筆を買う夢は、新しいことを学びたい、始めたいという意欲が高まっていることを示す吉夢です。
資格の勉強や習い事など、新しい挑戦への準備が、心の中で整いつつあるのでしょう。たくさんの鉛筆を買いこんでいたなら、やる気が満ちている証拠です。
気になっていることがあるなら、この勢いのまま、まずは小さな一歩を踏み出してみてください。
鉛筆をもらう
誰かから鉛筆をもらう夢は、周りの人から、応援や手助けを受けられることを示す吉夢です。くれた相手が知っている人なら、その人が、あなたの成長を見守ってくれているのでしょう。
先生や目上の人からもらったなら、学びや仕事で、よい導きを受けられる暗示です。受け取った応援を素直に力に変えて、目の前のことに一つずつ取り組んでいきましょう。
鉛筆をなくす
鉛筆をなくして探し回る夢は、自分の考えを伝える機会や、学ぶ意欲を見失いかけていることを表しています。
何を目指していたのか、分からなくなっている時期なのかもしれません。必要なときに書くものがなくて困っていたなら、準備不足への不安も表れています。
一度、自分が本当にやりたいことを紙に書き出して、目標を確かめ直してみてください。
鉛筆を貸す
誰かに鉛筆を貸す夢は、あなたの知識や経験が、周りの人の役に立つことを示しています。人を支えたい、教えたいという気持ちが高まっているのでしょう。
貸した鉛筆が戻ってこなかったなら、尽くしすぎて、自分の時間や力をすり減らしていないかの注意とも読めます。
相手を助けることと、自分を大切にすることのバランスを意識してみてください。
鉛筆で刺される
鉛筆の先で刺される夢は、周りからの鋭い言葉や批判に、心が傷ついていることを表しています。誰かの何気ないひと言が、ちくりと胸に刺さったままになっているのでしょう。
この夢は、傷ついた気持ちを、我慢してそのままにしないようにという合図です。信頼できる人に話を聞いてもらう、日記に書くなど、心の痛みを少しずつ外に出していきましょう。
鉛筆をかじる
鉛筆の端をかじっている夢は、答えが出ないもどかしさや、緊張を抱えていることを示しています。
考えても考えても、なかなか結論にたどり着けずにいるのでしょう。一人で考えこむほど、同じところを回ってしまうことがあります。
いったん机を離れて、体を動かしたり、人に相談したりすると、思いがけない答えがふっと浮かんでくるかもしれません。
鉛筆で書いた字を消しゴムで消す
鉛筆で書いた字を、消しゴムで消す夢は、過去の失敗をやり直したい気持ちや、考えを見直そうとしていることを表しています。
きれいに消せたなら、気持ちを切り替えて、新しく出発できる吉兆です。何度消しても跡が残っていたなら、まだ心のどこかで、過去のことを気にしているのでしょう。
跡も、あなたが考え抜いた証として、受け入れてみてください。
色鉛筆
たくさんの色の色鉛筆が並ぶ夢は、感受性や創造力が豊かになっていることを示す吉夢です。毎日の中で、さまざまな気持ちや、新しい楽しみに気づきやすい時期なのでしょう。
好きな色を選んで使っていたなら、その色が、いまのあなたの心の状態を表しています。色を塗る楽しさを思い出すように、自分らしい表現を、気負わずに楽しんでみてください。
まとめ
鉛筆の夢は、試行錯誤しながら進んでいこうとする気持ちと、学びや自己表現への意欲を映し出す夢です。
とがった鉛筆や、すらすらと書ける鉛筆の夢は、考えがまとまり、準備が整っている明るいサイン。
芯が折れたり、鉛筆をなくしたりする夢は、少し立ち止まって、自分のペースや目標を見直すよう知らせてくれています。
夢の中で、あなたが鉛筆で何を書こうとしていたのかを、ひとつだけ思い出してみてください。それが、いまのあなたが本当に形にしたいものを、教えてくれるはずです。
この夢をもとにした、大人の恋を描いた創作ストーリーはこちらの夢物語でお楽しみいただけます。
ドゥエックの「成長マインドセット」やスラメッカとグラフの「生成効果」、鉛筆の誕生と国産化の歴史をもっと深く知りたい方は、こちらの夢ことほぎ記事もご覧ください。
よくある質問
鉛筆で書こうとしても、字がうすくて読めませんでした。
字がうすくて読めない夢は、自分の考えや気持ちを、はっきり伝えることにためらいを感じている状態を表していると読むことができます。
周りの反応を気にして、本音を控えめにしているのかもしれません。まずは、誰にも見せないノートに、思っていることを書き出してみてください。
言葉にすることに慣れるにつれて、心の中の字も、少しずつ濃くなっていきます。
子どものころに使っていた鉛筆が夢に出てきました。
子どものころの鉛筆が出てくる夢は、学ぶことが純粋に楽しかったころの気持ちや、まっすぐな向上心を思い出したいという願いの表れと読むことができます。
いまの毎日が、義務や締め切りに追われているのかもしれません。結果を気にせず夢中になれた感覚を取り戻すために、損得を考えずに楽しめる学びや趣味を、一つ始めてみるのもよいでしょう。

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