親切な人ほど影響を受けやすい? ストレスの実験結果

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悪夢にうなされる
無理しすぎは禁物


嫌なことを言われたり、苦手な場所に行かなくてはいけなかったり、面倒で手間のかかる作業をしなくてはいけなかったり……私達の日常はストレスで溢れていると言っても過言ではありません。


そんなストレスが私達の心身に悪影響を与えることを私達は充分するぎるほど(イライラしている時に限って普段はしないようなつまらないミスをしてしまったり)理解をしていますが、そのストレスの影響を受けやすい人と受けにくい人がいることが新しい研究により結果判明しました。

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いい人ほど起きる変化

The Journal of Neuroscienceに発表された新しい研究は以下のようなものでした。


研究者は参加者に慈善的な寄付を依頼します。その後、参加者にストレスの多い仕事をしてもらい、その仕事が終わったあと再び寄付を依頼する。


すると、共感性の高い人は仕事をする前は多く寄付をしましたが、仕事後の寄付では著しく低下。


あまり共感性の高くなかった人は仕事の前後でそれほどの変化はありませんでした。

anima
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慈善的な活動に共感をした人(ここでは親切な人)はストレスが加わるとあまり慈善的な活動をしたくなくなる、そうでもない人はそもそも変わらない、ってことね。

いい人ほど、ストレスの影響が大きいって言えってことかな?



原因は脳内ホルモン?

研究チームはこの現象を理解するためfMRI(機能的磁気共鳴画像法)を通じて参加者の脳活動を観察。


そして、その原因がストレスホルモンであるコルチゾールなのではないかという仮説を立てました。

共感性の高い人々の脳は、ホルモンにより脳の右背外側前頭前野の活動に変化が見られたのです。

この部分は社会的意思決定に関連しており、結果利他的な判断に影響が出たということが考えられます。

共感性の低い人はストレスの影響も少ない?

コルチゾールの増加が共感性の低い人にそれほど影響を与えなかったという点を考えると、これはあくまで理由の一つに過ぎない……ということになりそうです。


ですが、ストレスの多さが人の優しさや親切心に影響を与えてしまう可能性は少なからずあると言えるでしょう。


anima
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何か特別な用事があって急いで家に帰らなくてはいけない。あなたは遅延気味の電車に飛び乗った。心の中で早く家に返りたい、もっと早く電車が走ればいいと祈っている。

そんな時、いつもの停車する駅であなたが乗った電車とホームの間に人が転落したという放送が聞こえてきた。

電車は点検のためしばらく走り出せない。

そんな時、あなたは転落してしまった人のことを気にかけることができるかしら?

もしあなたが特別急いでいないで、心に余裕を持って家に帰ろうとしていた時に同じ事故にあったとしたら……あなたの気持ちはどうだった?


ストレスが多くなるほど、人は自分のことを優先して考えてしまう。でも、それって当然のことってことよね。
逆に言えば、ちゃんと常に冷静にいられるように心の健康を保っておくで、自分だけでなく他の人にもいい影響を与えることができるってことね。

Why Stress Makes the Most Empathetic People Less Kind

https://theswaddle.com/why-stress-makes-the-most-empathetic-people-less-kind/

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