マグネシウムは睡眠にいい? 食べ物・摂る時間・向いている人を解説

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ミステリー


「最近、寝つきが悪い」「夜中に目が覚めやすい」「睡眠にいい栄養素を調べると、マグネシウムってよく出てくる」

 日本人はマグネシウムが不足している……そんな言葉を耳にすることもあります。 

 マグネシウムは、体の中で筋肉や神経の働き、エネルギー代謝、たんぱく質の合成などに関わる大切なミネラルです。

 睡眠のためだけの栄養素ではありませんが、近年は睡眠の質や眠りやすさとの関係もよく話題になります。


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マグネシウムとは? 睡眠とどう関係しているの?

 マグネシウムは、体内で300種類以上の酵素反応に関わる重要なミネラルです。
 神経や筋肉の働きの調整にも関わるため、睡眠の文脈では「リラックス」や「整い」と結びつけて語られることが多いです。

 睡眠との関係については、観察研究でマグネシウム摂取量やマグネシウム状態が、睡眠の質や短時間睡眠と関連する可能性が示されています。
 一方で、サプリメントを使った介入試験では結果が一致しておらず、「不足している人には役立つかもしれないけれど、誰にでもはっきり効くとまでは言いにくい」というのが今のところ近い見方です。

マグネシウムで期待できるメリット

メリット1:睡眠の質の土台に関わる可能性がある

 観察研究を中心に、マグネシウム状態と睡眠の質、日中の眠気、睡眠時間などの関連が示されています。つまり、マグネシウムが足りていることは、睡眠の土台を整える方向でプラスに働く可能性があります。

メリット2:一部の研究では、寝つきの改善が見られている

 高齢の不眠傾向のある方を対象にした研究では、マグネシウム補給により入眠までの時間が短くなった可能性が示されました。
 プール解析では、睡眠開始までの時間が平均で約17分短くなったとされています。

 ただし、ここは大事なところで、研究の質は低めと評価されています。ですので「全員に17分効く」と受け取るのではなく「条件が合えば役立つかもしれない」くらいに理解するのが確実かもしれません。

メリット3:食べ物から取りやすく、睡眠以外にもメリットがある

 マグネシウムは、葉物野菜、豆類、ナッツ、種実類、全粒穀物などに多く含まれています。
 こうした食品は、睡眠だけでなく、普段の栄養バランス全体を整えるのにも役立ちます。つまり、マグネシウムを意識した食事は、眠りのためだけでなく、日中の体調管理にもつながりやすいのが魅力です。

マグネシウムのデメリット・注意点

デメリット1:睡眠改善の根拠はまだ強すぎない

 マグネシウムと睡眠の関係は注目されていますが、特にサプリメントの効果については、まだ結論が固まっていません。
 観察研究では関連が見えても、介入試験では矛盾する結果もあり、今後のより質の高い研究が必要とされています。

デメリット2:足りていない人ほど意味がありそうで、十分な人には実感しにくいかもしれない

 2024年の研究報告では、マグネシウム補給は軽い不眠や不安、とくにベースラインでマグネシウム状態が低い人に役立つ可能性があると述べられています。
 逆に言えば、もともと不足が強くない人では、はっきりした変化を感じにくいこともありそうです。

デメリット3:サプリは摂りすぎに注意が必要

 食べ物からのマグネシウムで過剰になることは、健康な人ではまれです。ですが、サプリメントや薬からの高用量摂取では、下痢、吐き気、腹部のけいれんなどが起こることがあります。
 成人のサプリ由来マグネシウムの耐容上限量は350mg/日です。

 

どんな人に向いている?

  1. 食生活から睡眠を整えたい人

「サプリより、まずは食事から見直したい」という方には向いています。マグネシウムは、睡眠にいいとされる食べ物の中にもよく含まれているので、自然な形で取り入れやすいです。

  1. 野菜・豆・ナッツ・全粒穀物が少なめな人

 マグネシウムが多い食品は、葉物野菜、豆類、ナッツ、種実類、全粒穀物などです。こうした食品をあまり食べていない方は、食事全体を整えるだけでも意味がありそうです。

  1. 寝つきや浅い眠りが気になる人

 強い不眠の治療とは別ですが、「なんとなく寝つきが悪い」「浅い眠りが続く」という人にとっては、生活習慣の一部として試しやすいテーマです。

どんな人には向いていない?

  1. 今すぐ強い効果を求めている人

 マグネシウムは、睡眠薬のようにその場で強く効くタイプではありません。即効性を期待しすぎると、がっかりしやすいかもしれません。

  1. 慢性的な不眠が強い人

 何週間も不眠が続いている、日中の生活にかなり支障がある、という場合は、マグネシウムだけで何とかしようとしないほうが安心です。
 マグネシウムは補助的な視点としてはよくても、睡眠の問題の原因が別にあることもあります。

  1. サプリを自己判断でたくさん飲みたくなる人

「自然なものだから多く飲んでも大丈夫」とは言えません。マグネシウムサプリは量によってお腹がゆるくなったり、薬との相互作用の注意が必要だったりします。

マグネシウムはどんな時間に摂るのがいい?

「睡眠のためには絶対この時間がベスト」と言える強い根拠はないようです。

 夜に小腹が空く人なら、就寝前の軽食として栄養密度の高い少量のスナックを選ぶ考え方はあります。マグネシウムを意識するなら、アーモンドやバナナなどが良いでしょう。

マグネシウムを食べ物から摂るには? 多い食品は?

マグネシウムが多い食品として、次のようなものが知られています。

取り入れやすい食品

  • ほうれん草などの葉物野菜
  • 豆類
  • ナッツ類
  • 種実類
  • 全粒穀物
  • アボカド
  • バナナ
  • さつまいも
  • オートミール

 睡眠を助ける食品の文脈では、特にほうれん草、アボカド、バナナ、さつまいも、オートミールなどが挙げられています。

食べやすい取り入れ方

  • 朝:オートミール+バナナ+ナッツ
  • 昼:雑穀ごはん+豆のおかず+葉物野菜
  • 夜:ほうれん草や豆腐を使った副菜+魚や主食
  • 小腹が空いたとき:アーモンド少量、バナナ、ヨーグルト

“健康的な食事”と“マグネシウムを意識した食事”は重なりやすいので、無理なく続けやすいのがよいところです。

相性の良い栄養素や食べ方はある?

  1. トリプトファン
    睡眠を考えるうえで、マグネシウムと一緒によく話題になるのがトリプトファンです。オートミールやほうれん草など、マグネシウムとトリプトファンの両方を含む食品もあります。
  2. たんぱく質+炭水化物の軽い組み合わせ
    就寝前の軽食としては、たんぱく質と炭水化物を少量組み合わせる考え方が紹介されています。たとえば、ヨーグルトと果物、オートミールと牛乳、ナッツとバナナのような形です。
  3. 食物繊維の多い食事
    マグネシウムの多い食品は、食物繊維も一緒に摂りやすいものが多いです。睡眠を考えるときは、「マグネシウム単独」よりも、野菜・豆・全粒穀物が入った食事パターンとして整えるほうが実践的です。

マグネシウム不足しやすい人は?

 次のような人たちはマグネシウム不足のリスクが高いとされています。

  • 消化器疾患のある人
  • 2型糖尿病の人
  • アルコール依存のある人
  • 高齢者

これらに当てはまる場合は、睡眠との関係以前に、栄養状態全体として気をつけたいところです。

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食事に手間を掛けられない場合は、一応サプリもあるみたいね。

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ちなみに、マグネシウムは皮膚吸収もするからお風呂に入れるっていう手もあるわよね。

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まとめ|マグネシウムは“睡眠のための脇役”として考えるとちょうどいい

 マグネシウムは、筋肉や神経の働きに関わる大切なミネラルで、睡眠の質との関連も示されています。
 ただし、今のところ言えるのは、不足していないか、食事全体が整っているかを見るのが大切ということです。

 一部の研究では、寝つきにプラスの可能性も示されていますが、サプリメントの効果はまだ不確実。だからこそ、まずはほうれん草、豆類、ナッツ、種実類、全粒穀物、バナナ、オートミールなどを、無理なく毎日の食事に取り入れるところから始めるのが自然です。

「何か一つの成分で眠りを変えたい」と思うと苦しくなりやすいですが、マグネシウムは、眠りやすい生活の土台を整える栄養素のひとつ。
 そのくらいの距離感で付き合うと、ちょうどいいのかもしれません。

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