【夢ことほぎ】カンニングの夢の心理学的意味|由来・背景

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【夢ことほぎ】カンニングの夢の心理学的意味|由来・背景

カンニングの夢が持つ基本的な意味については、こちらの夢占い記事で解説しています。

この記事では、なぜカンニングの夢が、ずるさへの後ろめたさと同時に、「自分の力で認められたい」というまっすぐな願いを映すのかを、人がどんなときに少しだけずるをしてしまうのかを見つめた研究と、間違えることへの恐れを見つめた研究、そして、試験と不正をめぐる人々の歴史から、掘り下げてみます。

一つ目の視点は、アメリカの行動経済学者ダン・アリエリーらの研究です。

アリエリーらは、参加者に、制限時間内に解けた問題の数に応じてお金を払うという実験を行い、答え合わせを本人に任せると、多くの人が、ほんの少しだけ解けた数を水増しすることを示しました。

けれど、大きくごまかす人は、ほとんどいなかったのです。アリエリーらは、人は「自分は正直な人間だ」という自分像を保てる範囲で、少しだけずるをしてしまうと考えました。

なお、アリエリーが関わった研究の中には、のちに大規模な追試で同じ結果が得られなかったものや、データに問題が見つかったものもあり、その結論は、慎重に受け止める必要があります。

それでも、人の心には、正直でありたい気持ちと、少しだけ楽をしたい気持ちが、同時に存在しているという見方は、多くの人の実感にも重なるのではないでしょうか。

二つ目の視点は、アメリカの心理学者キャロル・ドゥエックらの研究です。ドゥエックらは、能力は生まれつき決まっていると考える人ほど、失敗を「自分の能力のなさの証拠」と受け止め、間違えることを強く恐れる傾向があることを示しました。

そうした人は、難しい課題を避けたり、自分の弱さを隠そうとしたりしやすくなります。一方、能力は努力で伸ばせると考える人は、間違いを、成長のための手がかりとして受け止めやすいのです。

間違えることへの恐れは、人を、近道や隠しごとへと向かわせてしまうことがあります。

アリエリーらが「正直でありたい気持ちと、少しだけ楽をしたい気持ちのせめぎ合い」に目を向けたのに対して、ドゥエックらは「間違えることへの恐れが、人を追いつめる心の仕組み」に目を向けたといえるでしょう。

カンニングの夢で、後ろめたさを感じながら答えを見ていたなら、あなたの心は、楽をしたい気持ちと、正直でありたい気持ちのあいだで揺れているのかもしれません。

間違えることが怖くて、人の答えにすがっていたなら、失敗を恐れる気持ちが、いま大きくなっているのかもしれません。

では、人々は、試験と不正に、どのように向き合ってきたのでしょうか。

中国で千年以上にわたって行われた官吏の登用試験「科挙」は、世界でも最も厳しい試験の一つでした。

受験者は、狭い独房のような部屋に何日も閉じこもって、答案を書き続けました。合格すれば一族の名誉となる一方で、不正への監視も厳しく、受験者は、入り口で身体検査を受けたといいます。

それでも、経典をびっしり書きこんだ下着や、答えを忍ばせた筆が、いまも博物館に残されています。

そして、不正が発覚した者には、重い罰が科されました。

日本でも、江戸時代の寺子屋や藩校では、手習いや素読を、繰り返し、自分の手と声で身につけることが大切にされてきました。師匠は、一人ひとりの手習いを見て回り、できるまで何度でも書き直させたといいます。答えを手に入れることより、身につけることそのものが、学びの目的だったのです。

正直でありたい気持ちと、少しだけ楽をしたい気持ち。間違えることへの恐れが、人を追いつめる心の仕組み。

厳しい監視の中でも不正が絶えなかった科挙と、繰り返し身につけることを大切にした寺子屋。カンニングの夢は、あなたがいま、何を恐れていて、本当はどんな自分として認められたいのかを、そっと問いかけているのかもしれません。

ここまでの内容をもとにした創作ストーリーは、こちらの夢物語でお楽しみいただけます。

よくある質問

カンニングの夢の中で、罪悪感でいっぱいになっていました。

カンニングの夢で強い罪悪感を感じていたなら、あなたの中に、正直でありたい、自分の力で認められたいという、まっすぐな気持ちがあることの表れと読むことができます。

アリエリーらの研究が示すように、人の心には、正直さと楽をしたい気持ちが同居しているものです。

罪悪感を感じられることは、あなたの誠実さの証です。その気持ちを、大切にしてください。

間違えるのが怖くて、夢の中でカンニングしていました。

間違えるのが怖くてカンニングする夢は、失敗への恐れが、いまのあなたの心を強くしばっていることの表れと読むことができます。

ドゥエックの研究が示すように、間違いは、能力のなさの証拠ではなく、成長のための手がかりです。

小さな失敗を、自分に許してあげてください。間違えても大丈夫だと思えたとき、本当の力が、のびのびと発揮されていきます。

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