【夢ことほぎ】カンガルーの夢の心理学的意味|由来・背景

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【夢ことほぎ】カンガルーの夢の心理学的意味|由来・背景

カンガルーの夢が持つ基本的な意味については、こちらの夢占い記事で解説しています。

この記事では、なぜカンガルーが、夢の中で「守られる安心」と「前へ進む力」という二つの顔を見せるのかを、守られることと自由に踏み出すことのバランスを見つめた二つの研究と、カンガルーの暮らすオーストラリアの大地に伝わる「夢」の物語から、掘り下げてみます。

戻れる場所があるから、踏み出せる「安全基地」

一つ目の視点は、アメリカ出身の心理学者メアリー・エインズワースです。エインズワースは1970年代、一歳ほどの赤ちゃんとお母さんに、見知らぬ部屋で過ごしてもらう観察を行いました。

お母さんがそばにいるとき、赤ちゃんたちは、部屋のおもちゃに手を伸ばし、あちこちを探検しはじめます。

ところが、お母さんが部屋を出ていくと不安になり、戻ってくると、駆け寄って安心を取り戻してから、また探検に出かけていくのです。

エインズワースは、子どもにとって親が、いつでも戻れる「安全基地」になっているからこそ、子どもは安心して外の世界へ踏み出していけると考えました。

守られすぎると、自分の足で立ちにくくなる

二つ目の視点は、アメリカの心理学者ホリー・シフリンらです。シフリンらは2014年、大学生たちに、親がどれくらい自分の生活に口を出したり、代わりに物事を決めたりするかをたずね、心の状態との関係を調べました。

その結果、親が何でも先回りして手を出す、いわゆる「過保護」な関わりを強く受けていると感じている学生ほど、自分で決めているという感覚が弱く、気分が落ちこみやすく、生活への満足感も低い傾向があることが分かりました。

守ることは大切でも、守りすぎることは、自分の足で立つ力を育てにくくしてしまうのです。

エインズワースが「安心して戻れる場所があるからこそ、踏み出せる心」に目を向けたのに対して、シフリンらは「守られすぎることで、踏み出す力を失ってしまう心」に目を向けたといえるでしょう。

袋の中のぬくもりと、跳び出す子ども

カンガルーの夢で、お腹の袋の中のぬくもりが心地よかったなら、あなたの心は、いま、戻れる安全基地を求めているのかもしれません。

袋から飛び出して、跳ねていく子どものカンガルーが印象に残っていたなら、誰かの守りから離れて、自分の力で進みたいと願っているのかもしれません。

袋は、跳び出していくための出発点

実際のカンガルーの子育ても、まさにこのバランスの上に成り立っています。生まれたばかりのカンガルーの赤ちゃんは、一円玉ほどの重さしかなく、母親の袋の中で半年ほどを過ごします。

やがて、袋から顔を出し、外を跳ね回るようになっても、怖いことがあれば、すぐに袋へ飛びこんで戻ってきます。

けれど、次の赤ちゃんを迎える頃になると、母親は、大きくなった子が袋に戻るのを、もう許さなくなるといわれています。

袋は、いつまでも隠れる場所ではなく、外の世界へ跳び出していくための、出発点なのです。

大地を形づくった「ドリーミング」

では、カンガルーの暮らす大地には、どのような物語が伝わっているのでしょうか。

オーストラリアの先住民の人々には、「ドリーミング」、あるいは「ドリームタイム」と呼ばれる世界観が受け継がれています。

はるか昔、祖先の精霊たちが大地を旅しながら、山や川、岩や泉、そしてさまざまな動物たちを形づくった。

その創造の物語が、歌や踊り、岩に描かれた絵を通して、何万年にもわたって語り継がれてきたのです。

カンガルーも、多くの地域で、そうした祖先の物語に登場する、大切な生き物とされてきました。ドリーミングは、過去の神話であるだけでなく、いまも大地と人々をつなぐ、生きた物語だといわれています。

いつでも戻れる安全基地と、守られすぎずに踏み出していく力。母親の袋から跳び出していくカンガルーの子どもと、大地を旅しながら世界を形づくった祖先の精霊たちの物語。カンガルーの夢は、あなたがいま、どこを安心して戻れる場所にし、そこからどこへ跳び出していきたいのかを、そっと問いかけているのかもしれません。

ここまでの内容をもとにした創作ストーリーは、こちらの夢物語でお楽しみいただけます。

よくある質問

カンガルーの夢で、子どものカンガルーが袋から飛び出していきました。

子どものカンガルーが袋から飛び出していく夢は、あなた自身や、身近な誰かが、守られた場所を離れて、自分の力で進もうとしている時期にあることの表れと読むことができます。

エインズワースの研究が示すように、安心して戻れる場所があるからこそ、人は外の世界へ踏み出せるものです。

不安があっても、帰れる場所を信じて、新しい一歩を踏み出してみてください。

自分の子どもを、ずっと袋の中に入れておきたい夢を見ました。

誰かをずっと袋の中に入れておきたい夢は、大切な人を守りたいという深い愛情と同時に、その人が離れていくことへの寂しさの表れと読むことができます。

シフリンらの研究が示すように、守りすぎることは、相手の自分で立つ力を育てにくくすることもあります。

相手を信じて見守り、困ったときに戻ってこられる場所でいることを、大切にしてみてください。

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